第5回第三者評価委員会

広域医療センター附属阿久根看護学校における自己評価の概要

1.平成26年度~28年度の自己評価委員

自己評価委員長:岩﨑真理(H26年~28年)
自己評価主担当:貴島三千代(H26・27年)
自己評価主担当:高口三千世(H28年)
自己評価委員  :職員全員

2.自己点検・自己評価での用語の定義

  1. 課題の解決:評価指数が「3」に達成した時点で解決したとこととする。
  2. 課題の改善:評価指数が「1」から「2」に上昇、または「2」から「3」に上昇するなど前年度に比べ評価が上昇した時点で改善したこととする。

3.平成25年度の第4回第三者評価委員会における学校への課題と取り組み

  1. 看護師国家試験合格率を全国基準に到達させる。
    1. 業者模試の精選と学内学習の充実
    2. 各領域で看護過程の演習を強化し、実習で解剖生理、病態、治療、看護と関連付けて学習させる。
  2. 退学者を減少させる。(全体の5%以内とする)
    1. 定期面接に加え、遅刻・早退者など多い学生には臨時面接を実施する。
    2. 健康面での定期検査
      1. 身体面は、春・秋の定期検査
      2. 精神面では、ストレスチェックを年1回早期に実施し、スクリーニングする。必要な学生には、スクールカウンセラーでの面談を実施し、支援していく。また、学年担当も随時、面接を実施している。
    3. 経済的理由で就学継続が難しい場合は、奨学金制度の紹介
    4. 科目未修得者へは、早期に三者面談を実施し、家族と共にサポート体制を図る。

    年度別退学者数※ 退学の理由は、経済的理由、学業不振、進路変更などが主なものである。
    学年ごとの休学退学科目履修生の推移

  3. 禁煙指導について
    1. 健康教室を毎年1年次に開催している。外部の講師(内科医師)を招き、禁煙指導も何回か実施している。禁煙に向け電子タバコに替えるなど行動変容した学生もいた。
  4. 倫理教育について
    1. 1年次の基礎看護学実習・3年次の統合実習のまとめとして職業倫理について考えさせている。
    2. 入学時・卒業時に看護観も書かせ、成長を確認している。

4.平成26~28年度の自己点検・自己評価の取り組みと結果について

教育理念・目標

  1. 全体評価
    1. 教育理念・目標について
      1. 教育理念や教育目標を各教室やネームの裏面に明示した。
      2. 教育目標を具体的に各学年の目標としておろし学生に提示し、HRで前期・後期の目標につなげて行動化に繋げた。
      3. 学校長賞(心賞・知賞・体賞)を取り入れ、教育理念を浸透させた。
    2. 学生の受け入れについて
      1. 学校案内・ホームページ・募集要項は、学生が関心を持つようよう工夫、内容も定期的に見直しを図り、ホームページは随時更新した。
      2. 出身准看護学校に写真や卒業生のメッセージをリーフレットとして作成し、学生募集に活用している。
      3. オープンキャンパスは年1~2回開催。(実習と重なり参加できない学生もいた)
      4. 社会人入試制度も取り入れ、学生の受け入れを図った。

      出願数・合格者・入学者の推移

      出願数・合格者・入学者の推移

      出願数と入学者の推移

      出願数と入学者の推移

      ※社会人入試制度を取り入れているが、既卒者でも一般受験をする学生もおり、社会人受験者は増えてはいない

    3. 学生生活への支援について
    4. 学生生活への支援

      1. 臨床心理士の協力の元、年2回ストレスチェックを行い、評価・サポートのシステムがある。一年生を対象に「ストレスコントロール」について健康教室を実施した。日々の健康管理は、ポスター等を活用している。
      2. 学生相談の窓口は口頭で伝えているが、浸透していない所もある。学内に掲示するなど工夫が必要。
      3. ボランティア活動は、学生が企画書作成、渉外など指導のもと体験させる。熊本地震の募金活動や、障害者スポーツ大会にも参加し、ボランティア精神を養っている。
      4. 学生傷害保険への加入・奨学金制度についての説明は、年度初めに行っている。
    5. 教育課程について
    6. 教育課程

      1. 毎年科目ごとにカリキュラム評価を実施し、指導内容や教授時期、評価方法など検討した。
      2. 学生による授業アンケートを実施し、次年度の講義に活かしている。
      3. 年1回講師会議を開催し、意見交換の内容を教育課程に反映する。
      4. 母体病院の院内・院外講師に講義依頼することで、最新医療・看護を学べている。また、母体病院と合同災害訓練を取り入れ、現場での動きや連携方法について学習した。
    7. 教育活動・教育指導の実態について
    8. 教育活動 教育指導の実態

      1. 学生便覧の活用100%を目指し、内容の見直し、年度始めにガイダンスを行い、ホームルームや授業ごとに意図的に活用するようにした。
      2. 興味を持って授業に臨めるよう、業者による医療福祉用具の紹介やDVD教材やシュミレータモデル人形を購入した。また、各科目でOSCE(客観的臨床能力試験)を授業に取り入れ、臨床実践能力を養っている。
      3. 実習を複数教員で担当することによって、教員間の講義時間・実習担当時間が均等になりつつある。
      4. 業務が煩雑であり、教材研究の時間を確保することが今後の課題である。
    9. 実習環境
    10. 実習環境

      1. どの実習施設も、実習施設の要件、実習場の要件は満たされている。図書が整備されてない施設には、学校から実習に必要な図書を持ち込んでいる。
      2. ほとんどの実習施設は、指導者に対しての現任教育を計画的に実施されてるが、施設によっては充実していない所もある。
      3. 臨床指導者研修に参加したスタッフが、熱心に指導に当たってくれている所もある。実習指導者の能力開発は、臨床任せが現状である。
      4. 実習指導者は、指導計画の立案・実施・評価をしているが、施設によって計画立案できていないところがある。(小規模施設など)
    11. 研究・研修活動について
    12. 研究・研修活動

      1. 各担当教員が分野ごとにテーマを決めて計画的に研究をしているわけではない。また、教員と臨床と連携して臨床看護研究 に取り組んでいない。
      2. 今後は、臨床ナースと連携、交流し臨床看護研究に取り組むことが課題である。
      3. 各教員は、自己研鑽に向け研究・研修活動に積極的に参加している。
    13. 組織・管理運営について
    14. 組織・管理運営

      1. 学校の組織と関連組織の整備、講師・実習指導者の要件、教員の適正配置はできている。しかし、全 員が専任教員の有資格者ではない。
      2. 職員の職務分掌、会議への参加運営、学籍の管理は適正にできている。
      3. 100%が看護職に就き、県内就職率は65%以上である。(平成28年度72%)
      4. 国家試験合格状況は、全国の平均合格率を上回っている。(2年連続100%合格)既卒生担当者は、問い合わせがある者については情報提供を実施している、1名1回のみ学校で行う模試に参加している。(個人受験)

      第101~第105回合格状況の推移

      看護師国家試験合格率

    15. 施設設備について
    16. 施設設備

      1. 校舎の設備と管理は施設基準に合わせ管理している。
      2. 学生支援施設は、学生相談室、自習室がない事で評価が下がっているが、演習室などを代用し問題は生じていない。
      3. 図書は管理システムできちんと管理している。しかし、司書がいないため事務が代行している。
    17. 社会への貢献、Ⅺ.財政、Ⅻ.学校評価
    18. 社会への貢献、財政、学校評価

      1. 看護教育及び看護の情報を公開し、広報活動を 行っている。ホームページや年報、医師会報、オー プンキャンパスを通し、情報を公開している。
      2. 近隣関連施設との連携 平成28年度は募金活動が主であった。障害者スポーツ大会に参加したり、母体病院の施設整備活動に参加した。
      3. 事業計画、予算の執行、経営意識については、教員の意識が薄いこともあるが、決算終了後職員会議で報告し共有することにした。
      4. 自己点検・評価体制は平成19年から行っているが、結果を公表していなかった。今後は、学校運営、解のためにもホームページ、年報などで開示することとする。

評価委員からの意見

  • 国家試験に100%の合格率というのはなかなか難しい。いろいろな問題もあり合格率を上げながら、しかも退学者も減少させるという目標もありながら、非常に大変だと感じた。実習施設(保健センター)としては、たくさんの職種で仕事をしている所や病院と違う所を見て頂き、地域活動を視野に入れて働けば、退院後の生活を考えることも出来ると思っている。
  • 評価基準の段階が3段階というのはきめ細かな評価は難しいので、5段階評価がいいと思う。学生の評価、授業アンケートは取っているようだが教員の評価に即したような形で多角的な広範囲な項目での学生の評価が必要。もっと言えば保護者の評価も含めた評価が必要ではないか。
  • 地域の学校として阿久根市の皆さんに受け入れていただくような開かれた学校、地域に密着した学校という点で、社会福祉協議会にはボランティアセンターがある。ボランティアとして協力していただければ、いろんな方たちとふれあうことで、社会性や社会貢献も含めて人間性が磨かれると感じる。今後検討していただければと思う。
  • コミュニケーション能力や適性に問題のある学生への指導・教育については、学生・保護者、学校とで進路変更も含めた協議をしていくことが必要ではないか。人命にかかわることでもあり慎重に選択してほしい。